そのブタ、食べられますか?

というタイトルだと、『ブタがいた教室』の話だろう、と予想されるでしょうが、違います。

今朝、新聞を読んでいたら「デパ地下の食料廃棄物で豚を飼育」という報道があったんです。
読んでみると、デパ地下で売れ残った食材やらお弁当やらをペースト状にしてブタに食べさせて、それで育てたブタをお肉にして販売する、という内容。
記事は「素敵なリサイクル!」という感じで書かれておりました。
「その肉は軟らかくて美味しい!」んですと。

でも、そのペースト状になった飼料は「数週間は腐らないので経済的」という一文もあったりします。

えーっと。
その豚肉、食べますか?

デパ地下で売ってたものなら、それはつまり「防腐剤」「発色剤」「化学調味料」「漂白剤」「香料」「殺菌剤」「保存剤」「増粘剤」「安定剤」「ゲル化剤」「糊料」なんてもんが添加されてるってことっすよね?

それを朝から晩まで毎日、生まれてから半年で精肉処理されるまで食べ続けてるブタさんなわけですよね?

でもってブタさんの体内では、そういった添加物は「生体内濃縮」されちゃうわけで、内臓にたっぷりとそういったもんがたまってるわけですよね?

肉を販売するってことは、内臓だって当然、食品加工して販売するんですよね?

そんでもって、販売する時にまた「防腐剤」やら「発色剤」やらなんやらかんやら添加し直すんすよね?

それたとえば親が子供に「今日は大好きな豚肉よ♪」なんて言って食べさせるわけですよね?

当然、ブタさんの体内で「生態濃縮」された添加物が、さらには今度は子供たちの内臓の中でさらなる生態濃縮をされてゆくわけですよね?

もしその子が女の子なら、やがては赤ちゃんとか産むわけで、赤ちゃんには母親がせっせと「濃縮」し続けたものが受け渡されるんですよね?

さて、ここで問題です。
それでもなお、添加物が人体に悪影響を及ぼすことはありません、などとメーカーなり販売店なり厚生労働省なりは断言できちゃうんですか?

なにゆえにこんなにもアトピーなんかが子供たちに蔓延してるんですか。生まれた時からすでに食物アレルギー、なんて子が増えているのはどうしてですか。

——というわけで、あなたはそのブタ、食べられますか?

ワタクシは、食べない、に一票です。