一途な想いの、ファイナル・アンサー

というわけで、お誘いがあったので、観てきました。
スラムドッグ$ミリオネア

これは「present」のお話。
つまりは
「PRE-SENT」(前もって、送られていたもの)
ってことですね。

質問の答えは、彼の人生の中にすべて前もって与えられていた。
というお話は、誰かに救いを求めてばかりいるすべての現代人にとっての、新たな信仰の形に育っていくかもしれません。
答えは自分の人生の中にある。
そんなアクエリアスな時代の福音を、こういう形で(クイズ番組に出場する教育も受けていない青年、というわかりやすいお話で)物語のまとめ上げた原作にも、それを躍動感たっぷりに映像化したこの映画にも、そしてこの作品に数々の賞を与えた映画界にも拍手です。

主人公の「解答」はもちろんですが、主人公のお兄ちゃんのファイナル・アンサーに、ぼくはグッときたのでした。

人生に行き詰まっている人、答えを探して立ち止まっている人、この作品を通して、「答えは自分自身の歩いてきた道のりの中にある、の、かもしれない」と思ってみたら、そこに発見があるかもしれませんよ。