私の中のあなた
試写を見せていただきました。
アメリカ映画で難病ものなのに、いっさい「神様」に言及するシーンがない、というのがとても興味深かったです。
また「死」を悲劇とか「悲しい!」とかではなく、それをさらに包み込むものがある、ということを言葉ではなく場面の空気で伝えるところ、文化としての映画の成熟度を感じます。
映画の中で「死」はつねに青い色とともに描かれますが、青い病室に集う女性たちが看護婦さんを含め、全員が花柄の服を着て集います。
花、という名の「森」が、死の部屋に溢れる。そこには言葉ではなく視覚イメージとして「再生」が語られるのでした。