復讐するは我にあり

ってのは聖書の一節ですが。

これをそのまま描いたのが『ラブリー・ボーン』でした。
復讐なんてことは「神」が引き受けてあげるから、人間であるあなたがそんなことにかまけなくていいからねってことですけど。

最後、憎んで当然の相手が目の前にいながら、その報復ではなく、少女らしい憧れに気持ちを向けて、憎い相手がしていることをそのまま放置するシーン、すごいなあ、と感服しました。

その上で、「神」が「じゃあ、因果応報ってことで」と主人公のあずかり知らないところで事件に落とし前を付けるのだけど、「これじゃあ、溜飲が下がらない」と感じる人も多いんだろうな。
やられたらやり返せっていう、聖書以前のハムラビ法典か何かに縛られてる人、多いもんね。
そういうドラマや映画はいまもまだ主流だし。