記憶される言葉
MACくんの未整理ファイルには、《名台詞》集というのがありました。
これはたぶん、話す言葉がすべて何からの引用、というキャラが出てくる物語のために集めていたんだと思います。
それはこんな名台詞たち。
・道を知っていることと実際に歩くことは違う
・自分にとって何が大切か考えること。それで人の生き方が決まる。
・主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい。
・過去は安い本と同じ。読んだら捨ててしまえばいい。
・自分を好きになったほうがいい。長く付き合うんだから。
・卵を割らなければ、オムレツは作れない。
・人生は全て次の二つから成り立っている。したいけど、できない。できるけど、したくない。
・人生はマラソンなんだから百メートルで一等をもらってもしょうがない。
・深海にいきる魚のように自ら燃えなければどこにも光はない。
・人生は外国語だ。たいていの人間はそれを間違って発音する。
・男にとっては世界が自分で、女にとっては自分が世界。
・女の推量は、男の確信よりもずっと確かである。
・金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかが判るまで、彼をほめてはいけない。
・自分自身以上に愛するものがあるとき、人は本当に傷つくのだ。
・何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない。
ほかにもいろいろと集めてましたけど、いまぼくが好きなのはこんな台詞たち。こういう「借りてきた言葉」ばかりを口にしているキャラが、最終的に自分の言葉で語らざるを得なくなった時に、何を語るのか。
そんなことを書きたかったんだと思います。たぶん。