イーグル・アイ
マイミク様のご厚意で試写を見せていただきました。
いつもありがとうございます。
謎の電話が突然かかってきて、あれをしろ、これをしろと命令をはじめる。逆らうことは出来ない。
何が起こっているのかわからぬまま、主人公はFBIに追われる身となり、そして巨大な陰謀の渦中へと投げ込まれて行く。
というお話で、スピルバーグが10年前に発案したアイデアを映画化したものだそうです。
主演はインディ・ジョーンズの息子くんを演じたりもしていたシャイア・ラブーフ君。
この青年の顔を見ていると、ボクはこの絵を描きたくなります。
まあ、それはそれとして。
映画はあれよあれよの展開で、心には何にも響きませんが、それでも見ている間と退屈しない、という典型的なポップコーン・ムービーです。
なのに、悪役らしい悪役は登場しない、と言うところが、いかにも2008年風。
タイトルのイーグル・アイとは、「国家による監視」という感じの意味合いでしょう。アメリカはワシの紋章を持つ国ですからね。
ブルズアイだったら、それはダーツの真ん中の部分のことで、つまりは「大当たり」といった意味になります。
スネークアイだったら、サイコロの「1のぞろ目」のことですね。これは「不吉」という意味合いで使われることが多いようです。
バードアイだったら、それは真上から見下ろした画面のことですね。
でもこの映画は、イーグルアイ。
冒頭から北欧神話の神々の名前が多用されているんで、ちょっと解説。
トールというのは雷神で豊穣神。木曜日を英語で《thursday》といいますが、これはもともとトールズ・デーだったんです。チューズデーは北欧神話における軍神、チュールの日、水曜日は北欧神話のゼウス、オーデンの日、が変化して、ウェンズデーとなりました。フライデーは美と愛の女神、フレイアの日です。
ロキという名前も出てきます。ロキはイタズラ好きのトリックスターで、ジム・キャリーが主演した「マスク」では、ロキの仮面を付けるとイタズラ好きの怪人に変身してしまうのでした。
そのロキはこの『イーグルアイ』でも「とんでもないトリックスター」ぶりを発揮します。
ヴァルハラ、という名前も出てきますが、これは北欧神話の神々が住まう場所の名前です。
さて、以下はネタバレ画像ですから、ご注意ください。
スピルバーグはきっと、この映画みたいなのを作りたかったんだろうな。
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